解体完了間近

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 すっかり建物が取り払われました。次は「杭抜き」かと思いきや、杭は無いのでした。

 学生時代、建築を学んだ数学の先生にも伺ったところ、軟弱な地盤であったため、まず船底のような構造物を作り中を中空にして、その上に建物を浮かべるようにして建てられたそうです。(他の校舎やMSCなどは杭が打ち込まれた上に建てられています)。船が水の上で沈まないように、浮力と建物の重さが釣り合っているので沈むことはないのだそう。ただ、中空部分には水が溜まっていました。

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 以前旧館部分1階に保健室があったころ、当時の保健室の先生が「この部屋は冬は寒いんですよ」と仰っていたのを思い出しました。水抜き作業の後、その下の構造が撤去されています。

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 見える物の下(つまり見えない所)にはいろいろな秘密が隠れているのだな。と思った次第です。広工大で建築を学びたいと思っている生徒の皆さん!教材が目の前にあります。興味を持って新校舎が立つまでを見ていきたいものです。(高見)