柔道部員、スイーツを売る。

 

ある日の先生と生徒の会話。

生徒「先生、ぼくたちも部費でプロテイン、買いましょう。」

先生「そんな余分なお金はない!!」

生徒「何とかして下さいよ!!」

先生「自分たちで稼げ!」

生徒「ぼくたちバイトなんてしている暇なんてないですよ。」

先生「バカモノ!そもそもバイトは禁止だ。」

生徒「じゃあどうやって・・・?」

先生「学校祭で模擬店するか?」

生徒「します!!」

 

などという会話があったかなかったか、記憶は定かではないですが、

柔道部員は学園祭で模擬店をやることは確かなことになりました。

 

「なににする?」

「そりゃ、美味しいもの!」

「たとえば?」

「スイーツ!!・・・とか!?」

 

などという会話があったのかなかったのか販売するものは

『バターケーキのアイスクリーム添え、メープルシロップをかけて』

という、柔道部らしからぬもの・・・。

こんなかわいいものを売るのか、おまえら・・・、と思っていたら模擬店の名前は

『くっきんぐパパ-DAICHI-』

確かに、このバターケーキは家庭科の調理実習で大好評のバターケーキであることは間違いない。

 

しかも、屋号にも柔道部らしさはない・・・。

 

前日からしこたま仕込んで、当日は快晴!!

 

お店の看板、ナデシコ三人組!!

ちょっぴりシャイで、キュートな笑顔でお客を寄せまくり。

 

「男子厨房に入るべからず」なんてのは遠い昔。

看板娘が頑張るなら、ぼく達は美味しいものを作るしかない!!

 

あー、君たち、おうちでもお手伝いしてるかね??

 

もう一人の女子柔道部員がいない・・・、と思ったら、オーバーオール着て、

校内で宣伝していました。

「私のクラスはお菓子の家。私の部活は美味しいスイーツ。うふふ。」

はい、頑張っていました。

 

みんなこれで、プロテイン買えますね!!マッチョになれますね!!

めでたし、めでたし!!(岩本)