朝読書タイム 2学年の学級図書を紹介します(その2)

学級図書を紹介するシリーズ第4弾、本日は2学年4~7組の本棚です

4組

コミュニケーション📚 わかりやすく<伝える>技術(池上彰著/講談社現代新書)  難しい専門用語や時事問題が、池上さんの手にかかるとよくわかる。こんな風に相手を惹きつける説明ができるようになれば、苦手なプレゼンだってこわくない。この本には言葉の選び方、内容整理のポイントなど、すぐに取り入れられることが多く書かれています。第10章「日頃からできるわかりやすさのトレーニング」の中で紹介された、池上さんの勉強法・情報収集術は必読です

小説📚 ドミノ(恩田陸著/角川書店)  ドミノ倒しのように、次から次へと出会いが連鎖し事件発生!思いもよらない方向に人生が進んでいく。登場するのは27人と1匹。物語に入る直前のページには、イラストで表された27人全員による、それぞれの語りが披露されます。まずここを見て人物を把握してから読み始めると、とことん楽しめる。本は厚めですが、展開が早いので一気に読み通せます

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5組

歴史📚 地図で読む日本の歴史(「歴史ミステリー」倶楽部著/三笠書房知的生きかた文庫)  副題は、歴史を動かした「重大事件」99。まるで推理小説を読んでいるみたい。本書の表紙裏に『あなたが今住む場所でも、こんな出来事が繰り広げられていた!』とあり、史実を新しい視点で解説。「日本人のルーツ」に始まり「原爆投下」までの流れがざっとわかって、なるほど!となります

こころ📚 置かれた場所で咲きなさい(渡辺和子著/幻冬舎)  『現実が変わらないなら、悩みに対する心の持ちようをかえてみる』『私たちの心の中に、善いことをすすめ、悪いことを制止してくれる王さまが住んでいる』『信頼は98%。あとの2%は相手が間違った時の許しのために取っておく』(本文より) 読み進めるほどに、穏やかな時間が流れます

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6組

自己啓発・小説📚 夢をかなえるゾウ(水野敬也著/飛鳥新社)  10年以上も前に出版された本ですが、今なお高校生に人気の1冊。「自分を変えて成功したい」主人公の前に突然現れた関西弁を喋る神様“ガネーシャ”。与えられた課題は特に目新しいものではないが、実際に実行するとなると…。笑いながら読めて、共感すること多。自分もやれそう、実践してみようかなと思わせてくれます。全3部作の1作目、まずは本書からどうぞ

エッセイ📚 「自分の木」の下で(大江健三郎著/朝日新聞社)  約20年前、ノーベル文学賞受賞後に書かれたエッセイ。冒頭の章「なぜ子供は学校に行かねばならないのか」はとても有名なので、目にしたことがあるかもしれません。時代は令和に移り、著者の幼少期の話は昔のできごと、でしょうか…いいえ、先人の経験や考えは、現代を生きる若者につながっています。今の自分の中にある人間が続き、未来の日本人、人類につながっていく。10代で手に取ってほしい本です

7組

人生訓📚 10代にしておきたい17のこと(本田健著/だいわ文庫)  著者は○○すべきという目線ではなく、自身の10代の頃を振り返り「こうやったら、もっと楽しかったのに」と感じたことを綴っている。人生を変えるきっかけはたいてい3つで、①ショックなことが起きる ②素晴らしい人と出会う ③素晴らしい本や映画と出会う、だそう。巻末おすすめ読書リストの多くはALC図書館にあります

小説📚 もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら(岩崎夏海著/ダイヤモンド社)  ドラッカーとは、現代経営学・マネジメントの発明者と称される、ピーター・F・ドラッカーのこと。出版当時『もしドラ』と呼ばれベストセラーに。アニメ放送や、元AKB48の前田敦子主演で映画化もされました。野球&青春ストーリー仕立てで、マーケティングやイノベーションなどのカタカナ専門用語が難しく感じられません。みんなで夢を叶えたい、その糸口を見つけたいと思っている人には参考になるかも

同じ本を読んでも、感じ方は人それぞれ
発見する世界は無限です

1冊との出会いが、自己を耕すきっかけになりますように

(湯田)