高校生による花いけイベント【日本文化部】

2020.10.11 Sun


第44回 広島県花き品評会の一企画である「高校生による花いけイベント」の結果を報告します。





このイベントに広島市立基町高等学校 華道部のみなさんと参加!
各校4名ずつ出場しました。



チャレンジ精神があり、魅力的な作品を仕上げる基町高校さん✽
花いけバトルでは、ついつい意識してしまう存在です。

一緒に活動する機会をいただき、大変 嬉しく思います。



昨年度は花いけバトル全国大会まで応援に行き、一緒に優勝を喜びました!
広島大会がレベルの高いものになるよう、これからもお互いに切磋琢磨して高め合う関係でいたいです。

この花いけイベントは花器や花材が用意されていないのが特徴。


制限時間は1時間。
LECT内で材料調達をするというルールです。
必ず広島県産の花材を入れることも条件でした。



LECTには、お花屋さんだけでも数カ所あります!
自分のイメージに合った花器や花材を探すために、どの出場者も駆け回りました。

材料調達後は30 分間で花いけ✽
この時、インタビューもありましたね!



どの出場者も最後の1秒まで作品と向き合う姿が印象的でした。

花いけ後は一人ひとりがプレゼンテーション✽
生徒から作品に込めた想いを聞き、成長を感じました。



出場した4名の作品を紹介します。

「夕暮れの休憩」

ティーポットとティーカップを花器に選んでいます。



ここ最近はイベント準備で日が暮れるまで大作づくりをしていました。

前日に見た綺麗な夕日が印象に残り、この作品を思いついたそうです。



人前で堂々とお花をいけてほしい。 花いけ前、彼女に話した言葉です。

「冬の温泉」

LECT内で寿司桶を見つけ、花器にした作品です。

彼女の発想力には、いつも驚かされます。



カスミソウを雪に見立てたこと、小道具で雰囲気を出したことがアピールポイントのようです。



お花で自分を表現することを恐れないでほしい。 そう思い、出場のオファーをしました。

「ハロウィン」

もうすぐハロウィン♡ ということで思いついたテーマのようです。

オレンジ系の花材でまとめ、統一感を出しています。



テーブル全体を使って作品を仕上げたところもポイントのようです。



自分の武器に気づいてほしい。 彼女を選んだ理由です。

「秋の雨」

秋のどこからか漂う「寂しさ」や「孤独さ」を表現した作品です。

彼女の作品を見ると、心が揺さぶられます。



リンドウの花言葉は「悲しんでいる あなたを愛する」。
花言葉にも着目して花材を選んだようです。



自分にしか出せない色合わせに気づいてほしい。 そう思い、声をかけました。


上位2名の表彰でしたが、「秋の雨」2位に選ばれました!!

実は彼女は1年生。 まだ数回しかお花をいけたことがありません。





4名とも人前での一人いけは初めてでしたが、素敵な作品に仕上がったと思います。

彼女たちが自分の魅力に早く気づくと嬉しいです。





11月には「第4回 全国高校生花いけバトル 広島大会」が開催されます。

今回、学んだことを活かし、心を込めてお花をいけます。

これからも見てくださる方の心に響く作品をたくさん作ってね!
もっと自信を持って!!

朝倉