卒業生の講話

夏期講習の期間中、特進SSコースの2年生は授業の後、午後は自習をしています。

全員、黙々と課題や自主的な勉強を進めています。

暑さに負けず頑張っている2年生のために、先日、卒業生が講話を行ってくれました。

立命館大学文学部(2年)在学中の卒業生です。

特進SSコースに所属していた当時、どのように高校生活を送っていたのか、質問形式で答えてくれました。

Q:どのように授業を受けていましたか?

A:授業中、先生が大事だと言われたところには線を引くだけでなく、なぜ大事かをメモしておくようにしました。ノートも、後で振り返った時にわかるように書いていました。そのとき先生が何を言っていたか思い出せるくらいまで。

Q:自習方法は?

A:朝8時には登校し、最終下校時刻まで、学校内のどこかで勉強していました。教室だけでなく、ALC(図書室)や進路指導室で勉強していました。また、先生に質問をするために教員室に足を運びました。先生にたくさん質問して、わからないところを解決していました。教員室にはたくさん先生がいらっしゃるので、いろんな先生に教えてもらえます。例えば、数学では、A先生には授業の内容を、B先生には整数の分野を、C先生には基本的な内容を丁寧に、D先生には入試問題などの発展内容を、と内容や分野を分けて質問ができました。また、勉強が行き詰まったときも、教員室に行って先生に相談していました。教員室は怒られるところではありません。(笑)楽しいところです。みなさん、今日から教員室に行きましょう!

Q:暗記の効果的な方法は?

A:朝起きて、英単語など暗記の時間にあてていました。寝る15分前にも、その日習ったことを振り返っていました。

Q:苦手科目の克服方法は?

A:私は数学が苦手だったので、基礎から先生に教えてもらいました。どうしてこの解き方が違うのかを細かく説明してもらって、その中で自分はこうやって間違えていたのかということがわかって、その後は自分で解けるようになるまで繰り返しやっていました。

Q:塾には通っていましたか?

A:塾には通っていません。この学校が塾みたいなものでしたから。学校の「設備」「書籍」「先生」をフル活用させていただいていました。特に「先生」です!

Q:進路はいつ頃決めましたか?

A:高校2年生のときに決めました。日本文学が学びたいと思い、自分が研究したい分野の学会を調べて、その研究者(先生)がいる大学を目指しました。スマホの待ち受け画面をその先生にして、「この先生に会うために勉強するんだ」とモチベーションにしていました。

Q:大学選びで重視するのは?

A:やっぱり、「先生」です。

Q:入試に向けての勉強はどのようにしましたか?

A:自主的な勉強会を開いて、仲間といっしょに勉強していました。みんなで入試問題を解いて、先生に解説をしていただいていました。一人だと苦しいけど、みんなといっしょにやると教え合いもできるし楽しいです。おかげで、国公立大学の後期日程の入試のときは、すごく楽しかったです。問題を解きながら「これ、やった問題だな」と手ごたえを感じました。10年ぶりに出題された小論文にも、勉強会で対策をしていたので対応でき、合格することができました。

大学入学後すぐにオンライン授業になり、なかなか大学に行くこともできず大変だったようですが、今では新しい友達もたくさんでき、文学について議論を交わし、充実した大学生活を送っているとのことです。

今回先輩の体験談を聞くことができて、2年生にとってはとてもいい刺激になったようです。この講話の後、質問に来る生徒の人数がぐっと増えました。

先輩と後輩のつながりは大変貴重なものです。卒業生には本当に感謝しています。どうもありがとうございました。

                                                    (藤井)