3年生健康教育講演会

10月14日(金)5・6時間目。3年生は健康教育講演会を行いました。

テーマは『性の多様性の理解に向けて』

広島修道大学人文学部教授の河口和也先生からお話をお伺いしました。

河口先生はゲイの当事者として、ご自身の幼少期からのライフヒストリーを話されました。

生徒からもたくさん質問があり、関心の高さがうかがえました。

「自分のセクシャリティーを受け入れたからこそ出会えたたくさんの人たちがいます。その人たちのつながりをこれからも大切にしたいです。」と答えられていました。

最後にこのようなメッセージを生徒達にいただきました。

「性の多様性とは、生き方の多様性の問題です」

「人々が多様な生き方が見えるようになるためには、まずは知ること、学ぶこと、そして学びなおすことが必要になります。」

【3年生の感想をご紹介します】

●性別によって決められた枠にとらわれるのではなく、自由に自分の生きたいように生きていく大切さを感じました。性的マイノリティの人が自分の感情を抑え込んだり、偏見を持たれてしまったり、傷ついてしまうことがあると思うので、もっと生きやすい環境づくりをしていく必要があると考えさせられました。

●改めて自分とは何なのかを考える時間になりました。多様性を受け入れられない人、受け入れたくない人もいるとは思います。ただ、周りに多様性を受け入れてくれる人がいる世界であってほしいとも思います。また、価値観は人それぞれで違うものの、考え方や触れるものによって変えられるものであってほしいです。

●河口先生が「私はゲイです」と堂々と言えることがかっこいいと思いました。もしかしたら見えていないだけで近くにいるのかもしれませんが、自分にとってLGBTQの方と出会うのは初めての経験でした。もし、自分が突然友人にカミングアウトされたときにその友人のライフヒストリーも含めて理解し、ちゃんと受け止めることができるだろうかと不安です。まだ自分には学び足りない部分があるのだろうと感じました。

最後に…

 性の多様性への理解を深めることは人権課題を考えることでもあります。私自身、力のなさを感じる時もありますが、学びを重ねることでより価値観を広げ、だれもが多様な生き方ができるよう寄り添える人でありたいです。

                                        (保健室)