【2年生】健康教育講演会

6月15日(木)に2年生は健康教育講演会を行いました。

テーマは『性と生を考える』

河野産婦人科クリニック 院長 河野美代子先生からお話をお伺いしました。

思春期は、これからどう生きていくのか、不安や悩みについて考えていく時期です。

いつかはきっと性の世界に出くわす生徒たち。医師としてのご自身の実体験とデータを踏まえながら、性についての多くの知識と向き合い方を教えていただきました。

また、河野先生からこのようなメッセージをいただきました。

「性は大切なものであり、素敵なものです。」

「自分で自分の体の管理ができる大人になってください。」

「自分自身の体に責任を持つこと。そして自分がどう関わっていけるか本気で考えてください。」

【2年生の感想をご紹介します】(※生徒の言葉をそのまま掲載させていただきました。)

赤ちゃんを産むには十分な収入があって、二人で育てていける時だけにつくるべきだと考えました。人工妊娠中絶という命を奪うことをしないためには、自分で責任を負うことができるようになってから考え、人生を豊かにしていきたいと思いました。

子どもを産むということは、重い責任があることが分かった。子どもはかけがえのないものだから、生まれたときに嬉し涙が流せる人になりたい。

性について授業の枠に収まらない大切な話を聞けたと感じます。少しの意識や知識の違いによって、結果やその時々の心の状態は大きく変わると知り、改めて性について考えるきっかけになりました。生きていくうえで、大切な事なので軽視せずに向き合っていきたいと思います。自分の選択によって未来が大きく代わることなので、今だけではなく未来の事を考えて行動したいと思いました。

性の言葉は恥ずかしいし、あまりオープンにすべきではないと考えていたけれど、今回の講演を聞いて、オープンにしていかないと正しい情報は広まらないし、逆に間違った情報が広がる可能性も出てくることが分かった。また、自分が親の立場になったときには正しい知識を教えてあげたいと思ったし、そのためには自分自身が正しい知識をもつことが必要だと考えた。

「知らない」ということだけでは許されないことが分かった。パートナーの心や体の状態を理解しようとすることが大切。性というのは成長していく中で発達していくものである。性は新しい命を産むのに必要なものであると共に、神秘的なものである。命の誕生のビデオを見て、命が生まれてくることの美しさを知った。

もし私がこの年で妊娠をしたら産みたいっていうと思います。でも自分の気持ちだけではなく、お金のこと・家のこと、夫婦関係などたくさんのことを考えた上で決断しないといけないと思いました。私は自分の子を手放したときの涙ではなく、望んだ妊娠からの出産をした時に涙を流したいと強く思いました。助産師という仕事はお母さんと家族と一緒に幸せや悲しみなどを共に感じられる、やりがいのある職業だなと感じました。

男女一緒に性について学ぶことに抵抗があった生徒もいましたが、正しい言葉で真正面から伝えてくださる河野先生のお姿に「心に語りかけられた気がした」「責任をもった大人になりたい」と真剣に考える時間となり、生徒の記憶に残る機会となりました。

私たち教職員も、生徒の身近な「大人」として、正しい知識を伝えていくために学びを重ねていきたいと思います。

(保健室)