第68回広島県高等学校総合体育大会「柔道-個人戦」

6月は一週目が団体戦、二週目が中国大会、三週目の今日が個人戦、と毎週公式戦です。しかし、4月から続いていた試合もいよいよ最後になります。3年生は最後の公式戦。これで名目上の引退ということになります。(実質は7月の金鷲旗大会まで)3年間の集大成として、インターハイ出場をかけて戦ってきました。みんな、各地区の上位の選手なので楽な戦いはありませんでしたが、それぞれが頑張りました。
各階級の試合結果は以下のようになります。
【-60㎏級】
 中村優作(3年)
一回戦で優勝候補の崇徳古屋君と対戦でした。開始早々古屋君の肘が口元に当たり出血しました。それでも本線を戦い抜いて延長戦へ。残念ながら延長戦で敗れましたが、優勝候補と互角に戦えるように成長しました。団体戦でも、軽量級ながら戦力となって出場し、戦力を温存することで中国大会などに出場するための縁の下の力持ちになりました。優しそうな顔立ちからは想像できないアグレッシブな柔道をします。 
 沖田魁斗(1年)
1年生ながら地区大会を勝ち抜いて県予選まで上がってきました。結果的には2回戦で崇徳の出口君に敗れましたが、これからの成長が期待できる選手です。小柄ながらも技が多彩で、稽古を積めば来年度はもっと結果を残してくれるでしょう。今回は5位入賞です。
【-66㎏級】
 磯邉幸翼(2年)
一回戦は強敵の崇徳柳河君との対戦。下馬評では不利かと言われていた試合でしたが、谷落としてポイントを取り見事撃破しました。二回戦では近大福山の四辻君に敗れましたが、確実に成長が見られた選手です。試合の経験を活かしてチームを引っ張って行ってほしいです。
 大久保俊弥(1年)
腰の怪我でなかなか思うように調整ができない中での試合でしたが、一回戦目は尾道の岡村君から絞め技で一本勝ち!二回戦目の盈進の瀬川君とも本線は引き分け延長戦へ。残念ながら延長戦で力尽きましたが、1年生ながら天晴な試合でした。早く腰を治してますます活躍してほしいです。
 信重諒(2年)
彼も腰痛と闘いながら調整をしてきました。調整はどんなものかと思ってましたが、得意の巴投げが炸裂しました。一回戦目は瀬戸内の廣田君から有効、二回戦目は近大福山の毛利君から技有りを巴投げでもぎ取ってきました。3回戦目では崇徳の東君に敗れてしましましたが、堂々の5位入賞です。 
 梅木豊(3年)
言わずと知れた我が柔道部のキャプテンです。頼りなかった1年生のころとは見違えて今は本校の主力の一人です。地区大会2位だったのでシード選手でした。一回戦目は近大福山天野君を二回戦目は呉高専の大谷君を払い腰で両者ともから一本勝ち。準決勝では崇徳の東君とやりました。両者譲らない展開だったのですが、一瞬の隙を突かれて小内刈りをくらい有効を取られました。それが決定打となり残念ながら敗退。東君はその後優勝しました。負けず劣らずの試合を展開した梅木君には最大の賛辞を送りたいです。第3位入賞です。
【-73㎏級】
 黒瀬慎一朗(3年)
本校の秘密兵器、普段はおちゃらけてますが、ここぞという時には頼りになる黒瀬慎一朗です。一回戦目は観音の上田君を寝技で仕留め一本勝ち。2回戦目はライバル崇徳の助永君。ここまで負け越している分、本人も気合十分です。本線は予想通り引き分けでした。ここからが本当の勝負です。お互いに集中力を先に切らし方が負けでした。粘った結果相手が技をかけた瞬間指が離れてしまい、それが偽装攻撃の反則に・・・。辛勝でしたがライバルに土を付けることが出来ました。このまま勢いに乗ってインターハイへと駆け上がりたいところでしたが、準決勝で呉港の梅野選手に負けてしまい、インターハイ出場はなりませんでした。最後まで夢を観させてくれました。ありがとう!!堂々の第3位入賞です。
【-90㎏級】
 中森俊作(3年)
黒瀬君と並ぶ本校のポイントゲッターです。団体戦では彼がいないと始まらない、というくらい頼りにされてます。試合は一回戦目は広陵の城鼻君を得意の支え釣り込み足で破りました。二回戦目は今まで何度も当たってきた強敵、崇徳の長岡君です。中盤で有効を取られそれを追いかける展開でしたがチャンス到来!!もつれて倒れたところを主審が有効の判断!!「追いついた!」と思ったのも束の間、副審からの物言いで取り消しに・・・惜しい!!残念ながらここで敗れてしまいましたが、勉強も柔道も頑張る中森君の背中は後輩がしっかり見ています。5位という結果でした。
 神田翔(3年)
一回戦目、崇徳の枇杷木君と当たり、善戦していました。長身の相手に対し背負い投げを中心に技を出していましたが中盤戦後半に相手の内股で回ってしまい残念ながら敗戦。練習中はよく気が利いて声もしっかり出す選手でした。
【+100㎏級】
 佐藤赳(3年)
一回戦目に近大付属の入江君と対戦。お互い譲らずに延長戦に突入かと思われたときに、残念ながら指導を取られてしまいました。今回の結果は残念ながら一回戦目で敗れましたが、団体戦では彼がいないと勝ち抜けない試合も多数あり、大きな存在でした。1年生の時は1つの試合中にいくつも反則を取られましたが今では殆どありません。

今回の入賞者です。

今回が最後の公式戦になった3年生。前列右から、黒瀬君、梅木君、中森君、中村君、後列右から中川君、風呂川君、佐藤君、神田君、です。今回は出場しなかった中川君、風呂川君も会場係を手伝ってくれました。ありがとう!!

最後はお約束の全体写真!!
今回も多くの保護者、OBの方に応援いただきました。ありがとうございました。(岩本)
【おまけ】

今まで一緒に練習したり強化練習で同じチームを組ませてもらった修道高校のメンバーと!!
柔道を通じて育まれた友情もありました
ピース